社長の頭の中

小屋裏断熱工事

2023.03.13 社長の頭の中

既存住宅の断熱性能を上げる手法として大事なことは、「要因の大きなところから対処する」です。

家の場合、下の図のように開口部つまり窓からの熱の出入りが一番多いのでまずはそこを強化することが重要です。

断熱性能が低い壁の場合でも、それに比べるとやはり窓は断熱の弱い部分になりますから内窓や断熱スクリーンなどの取り付けが効果的です。

そのうえでほかの部位も断熱性能を上げていくとはっきりと効果が得られます。

※出典:(一社)日本建材・住宅設備産業協会 省エネルギー建材普及促進センター「省エネ建材で、快適な家、健康な家」より

 

今回、さいたま市浦和区のお宅で「住宅省エネキャンペーン2023」の補助金を活用した断熱改修のご依頼をいただき、内窓の取り付けと断熱スクリーンの取り付けを施工させていただくことになりました。

現在、商品の納期に時間がかかっているのでまだ工事はしていないのですが、同時に天井裏に断熱材を吹き込む工事のご依頼もいただきました。

そして先日この工事を施工させていただきました。

夏の屋根下の部屋がとても暑くなるという方は多いと思います。

その原因は、夏の太陽は高度が高くほぼ真上から日射が降り注ぐため壁面よりも屋根面の温度が高くなり、熱が天井を通して部屋に侵入して室温が上がってしまうというものです。

上の図のように、夏の熱の出入りは窓の73%に続き屋根が11%と大きな影響を受けています。

2階の天井裏に「セルロースファイバー」という主原料が新聞紙を切断攪拌して綿状にしたものに防虫・防火の効果があるホウ酸を混ぜて作られた「木繊維断熱材」を空気とともにホースで送り込み、20cmの厚さの断熱材の層を作りました。

    

トラックには、材料の断熱材と送り込む機械が載っています。

機械から延びたホースを通って天井裏に空気とともに吹き込みます。

もともと入れたあった10cmの断熱材(右)はそのままにしてその上にセルロースファイバーを20cm吹込みしました。

 

工事は、夏ではなく朝夕はまだ肌寒い時期でしたが、夜に早速体感のご連絡をいただき「今までより寒くない」とのことでした。

最初に書きましたが、まずは一番の弱点である窓を処置してからほかの部位も処置したほうが効果が上がると書きましたが、先に天井裏の断熱をしても効果がはっきりと体感できたといいうことは、それだけ温められた部屋の熱が天井から抜けてしまっていたということですね。

天井面は冬よりも夏のほうが外気温の影響が大きいので、逆に夏の暑さもしっかりと防いでくれるはずです。

 

そして内窓と断熱スクリーンが取り付けられた後はもっともっと体感的に断熱の効果を感じていただけるのが楽しみです。

寒さが終わり暑さがやってくると「エアコンの効きが今までと違う」という感想が必ず聞けると期待しています。

エアコンの効きが良くなれば、温度設定を緩くして使う時期も短くなり省エネ、電気代削減に効果が発揮されることでしょう。

さらに今なら国の補助金を活用してオトクに快適・省エネが実現できますね。